2005年05月07日

さくら18態

山桜の季節
さくらはやはり山桜が好き


山桜に較べて、空の青さは所詮、脇役。

時にはおどろおどろしい野山の木木たちの中、そして又、見る者の心を癒す樹々立ちの中で、その気品を静かに湧き立たせる、山桜。


野山の自然に較ぶれば卑しい人間。その人間の浅ましい品種改良の手を拒み続けた山桜


野山の木々をジャンダルムにし、後で優しさを春の空気に美しい香りを漂わせ、


気高き富士の頂をも後にし



八ヶ岳の麓の大地にシッカリと根を下ろす



馬たちの後で優しく微笑む花の妖精


山はいっせいに萌木の季節。若々しい樹々はその優しさで眼を癒してくれる。その中気品を漂う山桜

若葉を眼覚ませた野山にひと時の芳しさを見せてくれる山桜

時として、青空一杯に咲き誇る山桜。



どことなく感じるけだかさを、この春の日に忍び咲く山桜は見せてくれた。
来春もきっと見せてくれるであろう山桜。
ほんのひと時の春の賛歌を野山の自然の中に優しく響かせる、ア・ナ・タ

清里は今日も晴れ。夜には空から舞い降りる星々のまたたきは、気品を持つ者同士で、山桜と、この春のひと時、どんな話をするのだろうか。きっと邪悪な人間の耳には聞こえぬ‥‥‥