2005年07月28日

台風の置土産の空で雲を読む

7月27日の朝スケッチブックの庭から南アルプスと空を見る。

夏にこれだけの南アルプスの山肌と青い空が見えるのは何日あるだろうか?
予想通り台風の置土産はこの日だけ
八ヶ岳南麓に住んでいて八ヶ岳の山肌が見えるのは当たり前
その日の夜の天気を予想するには、南アルプスの山肌と雲を、読む必要がある。
上の様な山並みの頂上付近の高積雲のちぎれたような物は、山かつらの変形と思っても良い。
これ程の南アルプスの山肌の見え様は、ひと夏に何度もない。
夜の天体観測は極めて充実していました。
M13がうちの35cmの低倍率(52倍)で充分、分離して見えました。
M11だって、低倍率であれ程分離すれば最高でした。

「今日はお客様少ないから、露天風呂に好きなだけ入っていてもいいよ」
アルバイトのお嬢さんに言ったは良いけど。
露天風呂に入ってる時間余りにも長いので、妻が気になって見に行こうとしていたら、「余りにも星が綺麗なので、見惚れてました」と何食わぬ風に、ホタテタ顔で出てきたそうな。
露天風呂からの星空の満喫、さき越されてしまいました。

一夜明けて今朝の南アルプス。(7月28日朝の南アルプス)

駄目だコリャ?!?
南アルプスの西の山肌の良いけれど(甲斐駒から鳳凰三山まで)、東に来ると辻山から危なくなり、大崖頭の中腹の山肌は見られたものではありません。
ご覧下さい、空の青さが全く違います。
高積雲のつまり方が違う。

空一面の巻雲(7月28日朝)

夕刻の巻雲であれば、夜の天体観測にさほど支障なし。
この時間からの空一面の巻雲は表情に曇りが出るほど、嫌な感じ。
昨日の夜の様な星空は望めないでしょう。

八ヶ岳の山肌と巻雲(7月28日朝)

八ヶ岳の上の空の巻雲。これだけ見ていると今夜も快晴に間違いないでしょうと思うのが、八ヶ岳にしか眼に入らぬ南麓の住民のされる間違い。南麓の住民の中にも南アルプスの山肌に眼をやる人も、沢山います。
南アルプスの方角もご覧になる方は、「今夜は余り、良い星空の感触がしないね!?」です。
でも星は見えない事はないだろうから、露天風呂の星見風呂浴槽の湯栓は夕方には全開の準備でしょう。
決して昨日の夜の星空は望めないけれど、水瓶座の流星群の極大日だから。

余談  
昨夜の観測のお客様「アッ 又流れた!」
先程昼食時に、バイトのお嬢さんに「昨日の様な、露天風呂につかりながらの星空。この先、ずっと覚えている事になるよ。天の川と流れ星も見た?」
「エッ、見てません」
「露天風呂の電気、暗くしなかったでしょう?昨日の夜なら、露天風呂への街灯も、入り口のポーチライトも、浴槽の上の電気も、全消にしなきゃー」
何せ、都会のお嬢さん、これ程静かな場所を、怖がられますから。
「全消」なんて日本語ありましたっけ???