2006年01月04日

12月の平均気温

清里には無人の気象観測局が2箇所あります。
一つは清里駅近くの標高1255mの場所に、もう一つは国道141号の牧場通りの入り口付近標高1090mの場所にあります。
多少疑問なのは、私が中学生の時に、天文気象部の部員だった頃、教えられたルールに違反しているように思えるのですが。
世間では、つい最近までは気温湿度等の観測には白い百葉箱の中に、気圧計・温度計(最高、最低気温)・湿度計等が入っており、設置場所は回りに障害物(樹木を含め)がなく、一定の芝生を張った場所にあるのが、決まりごとでした。
残念ながら、清里駅前観測局はニ方向に建物が接近している。清里観測局も東の直ぐ側に木立がある。種々観測情報の中には日射量もあるので「どれ程正確なのかな?」です。
農業者の為に設置した物ですが、それでも私には天体観測するにあたって、目安に結構重宝してます。

前説が長かったのですが、肝心なのはこれからです。
去年の12月(2005年)は一昨年(2004年)の12月よりかなり寒かったのは全国的なものだった様子。
ご当地清里も相当な寒さでした。

清里駅前観測局の2004年年間平均気温6.4℃。 2005年は7.8℃。
清里観測局は2004年年間平均気温8.6℃。 2005年は8.6℃
この結果から地球温暖化現象を考える向きもあるでしょうが、その思考傾向には私は疑問に思える。

2005年12月の実感した寒さから2004年12月に比べ「ひっよとして3℃位は」と推測していました。
それが、ぬぁんと下の結果で町のCATVで流れていました。

清里駅前観測局2004年12月の平均気温 0.8℃。
同観測局    2005年12月の平均気温-4.2℃

清里観測局  2004年12月の平均気温  1.6℃
同観測局    2005年12月の平均気温 -3,2℃

それぞれの差が『5℃』と『4.8℃』です。
フェーン現象の説明に使うのに出てくる用語で言う湿潤断熱減率で観ればこれは標高で言うと900m~1000mを駆け登った事になる。
乾燥断熱減率で考えても480m~500mの標高の高い所で感じる寒さですよ。

ご当地清里では冬の乾燥気味の気象条件から百歩譲って、500mの標高差を感じる次第です。
原因は北極を中心とする鬼ヒトデの形をした寒気団の伸縮と回転の為であるのでしょう?
夜の天気が良くて、放射冷却のせいでしょうか?

2005年の秋雨前線の出来上がりが8月の20日前後。
同前線雲散が大きくずれ込み10月の18日(台風一過で)過ぎでした。

私は気象予報士でも何でもありませんが、2005年の秋様前線の奇怪ぶりが気になり、10月21日以降簡単な天体観測条件の日記をつけています。
12月の星空状況を読み返してみると、清里を離れた二日間を外せば、毎晩星が見えています。
これによって放射冷却も激しかったので、12月の平均気温の極端な低下を招いていると判断するのは誤りでしょうか。
元々、『一個だけ星が見えた』からと、天体観測を敢行する心算はありませんが、『初めて天体望遠鏡を』と思われる方たちは、広い天空に見える星を指差し「あそこに星が一つ見える。天体望遠鏡で見たい」となります。
私にとっては、かなり難しい注文ですが、そんな時でも、内の大きなドームを、一応開けます。

話がそれましたので、元に戻し結論を言いますと、地球規模で考えると些細な事ですが、一昨年の秋の日記にも書きました。去年の日記でも何度か書きました。自然の異常現象の兆しが見えてくる様で、関心が、ついいろんな現象に目がいってしまいます。

大方の方はマスコミが騒がないと、関心を覚えられないのでしょうが?

異常現象の出現を、決してねがっている訳ではありません。

もう十分に異常現象です。12月の寒さは。