2010年05月10日

忸怩たる思い

清里ではこぶしの花はゴールデンウィークを終わって数日たった今、殆んど散ってしまった。

草の上に散ったこぶしの花びら。


写真に撮ったが、今ひとつ気に入らない。


こぶしの花びらが散らばる側を見回したら

落ちたばかりとは思えないが、こぶしの花びらがタンポポの上にのっていた。

お誂え向きとシャッターを切った。


家に帰りパソコンで撮った写真を拡げてみたら、意外や意外最初に撮った花びらの方が綺麗。
日当りの加減か?
よく見ると、花びらの横のクローバーは四葉のクローバー。
四葉のクローバーを笑みを浮かべるほどの歳でもなし。

ただ、こぶしの花にはそれなりの思いがある。
一つは四十数年前立山の弥陀ヶ原で見たこぶし。
そして後一つは十数年前我が家の庭に植えたこぶしの木。
何故か亡母がこ「ぶしの木を植えたい」と言った。
それから毎年こぶしの咲くのを見ている。
弥陀ヶ原で見たこぶしは5月の下旬だった。
こぶしの花を見た頃の前後の私のとった行動と庭に植えたこぶしを結ぶ線の色合いは、時と共に変わっていった。
弥陀ヶ原のこぶしの前ですれ違った者への思いだけに馳せていのだが。
何時しか?
当時、自分としては真面目に考え末に出した結論でとった行動は、若気の至りではすませられない。
我が家にこぶしの樹を植えた頃の私の亡母のへの在り様は若き日の自分の行動をと何ら替わりはなかったのでは。
この二つを結ぶ思いは『忸怩たる思い』へと変化していっている。

こぶしは私にとって特別な思いを喚起させる花。

もしも私に短編の文を著す才あるならば、とどかぬ世界へ謝罪の言葉を送りたい。
いくらばかりかの感謝の気持ちを添えて。


Trackback on "忸怩たる思い"

このエントリーのトラックバックURL: 

"忸怩たる思い"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "忸怩たる思い"

"忸怩たる思い"へのコメントはまだありません。