2015年02月28日

九谷焼とクロッカス

昨日の私の誕生日に三人の子供たち連名での誕生日プレゼントが届いた。
中を見ると、高価そうな九谷焼の湯飲み茶碗だった。

ガサツな商売であるペンションの経営者には不釣り合いな代物の様な気がする。
が、もうすっかり大人になった三人の子供達から見えれば、「いい加減良い年なのだから、考えたら!」とも言いたげなサインを感じてしまう。

時はどんどん進んでい行く。
かなりのスピードで、急ぎ足で忙しなく感じてしまう今日この頃。

急ぎ足と言えば、昨日庭の花壇にクロッカスが咲いてい居た。
「やたらと早いな?」と感じながら、のんびりしていたら写真を撮り忘れた。
夜になってから、懐中電灯で照らしてクロッカスを撮ってみた。

夕方には萎んでしまう花を、夜陰にまみれて撮ってみるのは、どうかと思ったが。
仕上がりを見るとこれも一興。

面白い写真と言ってもこのままにしては置けない。
昼間撮り直してみた。
写真は朝の光の中で撮るべきなのだが、夕方の光もそれなりに写真になるのだが、待っていたら萎み始めてきた。急いで撮った昼間のクロッカス。

賑やかすぎる気がしないでもない。
騒々しいいのが嫌で、田舎暮らしのペンションを職業に選んで脱サラをした筈なのですが、いつの間にか、騒々しいいペンションにしてしまったみたい。
このクロッカス、去年は3月18日(家内の誕生日)に撮っている。

なんと気の早いこと。
雪が少なく、寒い日も少ないこの冬の象徴のようなクロッカスの早咲き。

思い起こしてみると、サラリーマン時代。
超過密スケジュールだったり、問題の多い職場に回され、その時その折、問題を解決すれば、再び厄介な部署に回され、火消し役に使われ事がたび重なり、気が休まらなかった。
そんな中で手のすいた時、自らの意志で夜間講座まで通って勉強をし、自身を高めたはずなのに。
また会社の問題を指定し続ける日々が重なり、仕舞には憤懣やるかたなく、静かに自身お思い通りの経営果たすべくやり始めたペンション経営。
が、サラリーマン生活で身についてしまったモーレツぶりはペンションの色付けを変えることがならなかった。
もうそろそろ、ゆっくりしたらのサインなのかこの湯飲み茶碗。
あわただしくクロッカスが咲こうと、それは自然界のこと。
多分残された時間は、もうそうは長くはないはず。

やりたいことはまだまだあるのですが…………

これがいけないのでしょう。
持って生まれた性格かなと思いつつ、この猛烈ぶりを小学・中学時代に発揮すればよかったのにと、どうしようもない反省の日々を過ごす。

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