2009年01月21日

風の又三郎

この写真は韮崎のあるところから撮った八ケ岳に写真です。

この場所から見ると八ヶ岳は確かに八つの峰から成り立っているのが判る気がする。
どれが八つかは微妙ではあるが。
右から横岳・赤岳・中岳・阿弥陀岳・権現岳となっていくのだが。
明治・大正の頃までに八つの峰の名前に『風の三郎岳』と言う名前があったそうだ。
案外八ケ岳そのものが『風の三郎岳』と言ったのかも知れない。
真偽の程は地元の郷土歴史家に聞いてみなければならない。

地元の郷土歴史家と言えば、次の様な話をするのを聞いた。

韮崎出身の保坂嘉内なる人物がいる。
彼は宮沢賢治の親友である。
岩手の農学校の寄宿舎で同部屋であった二人の会話の中で保坂嘉内が宮沢賢治に故郷の風の三郎岳の自慢話が幾度も繰り返されたと言う。
賢治は「嘉内の『風の三郎岳』の話が(又)出た」と苦笑したとか?
それが少なくとも顕治の「風の又三郎」の題名になったと言う。
嘉内の真剣な『風の三郎岳』の話から顕治は「風の又三郎」の話そのものヒントを得たかも知れない。
賢治ほどの童話作家の感性であれば親友嘉内との会話から童話のヒントを見つけても当然であろう。

ついでに下茅ヶ岳の写真
八ケ岳を撮った同じ場所から撮った写真です。

保坂嘉内はこの茅ヶ岳の麓の出身です。
この茅ヶ岳にある場所で南に中央線が見える。

真っ暗闇の中で走る中央線の車窓の明かりはまるで夜空を走る銀河鉄道になる。