2005年09月28日

4WDの話

上の写真の車ご存知の方は、40代以上のワイルドな4WDの愛好家か、よほどマニアックな4WDの物知りな方でしょう。昔アラビヤ付近では後ろに機関銃を乗せ、砂漠の中を走り回ったする、怖ろしい車だったようです。日本では消防自動車に使っていました。4,2リッターのガソリンエンジンで、リッターあたり2kmしか走りませんでした。訳あり、ある人の山の中に置いてもらっていたものを完全に処分すべく、最後の写真を撮りに行きました。下のランドクルザーとは比べ物にならないくらい、「リキ」のある車、ニッサンパトロールいう、今では知る人も全く少なくなったワイルドな9人乗りの4WDです。

下のランクルはスケッチブックの庭の片隅においてある物です。
これも残念ながら、どかせてしまうことになりました。
このランクル、結構活躍しました。
結婚式のパレードに使ってもらったこともあります。
何度か清里のイベントのパレードの先頭車になりもしました。
スケッチブックであった大掛かりなテレビドラマのロケで、野外ロケに同行し、先導車になり清里から野辺山にかけ、ロケ隊(まるで大名行列のような)の案内役を引き受けもしました。

国道を走っていると、反対車線に同じ様なワイルドな4WDと出会うと、お互いにVサインで挨拶するのが常でした。

長男が小学生だった時に、この車に乗って、色んな林道を私と二人、ワイルドの走り回っていました。
ある時、水溜りに遭遇し、「行けるかな?」
「大丈夫じゃないの?」
車を降りて大きな水溜りの水深を図る。しかしシッカリとは判りかねた。
「行ってみるか?ランクル転倒しそうになったら、飛び降りろ」
「GO GO」
「行くぞッ!!!」
簡単に通り越したものの、二人は泥水の噴水を全身に浴びる羽目になった。
「今日はこれくらいだな?」
お互いに泥だらけの顔を見合わせニヤリと笑って、引き上げる事になった。
その後、何ら気後れせずに、清里の駅前の観光客が沢山いる通りをゆっくり走った。
二人には普通の事だったのだが、多くの人がこちらを見て笑っている。
中には指差して呆れて大笑いしている人がいた様子。
泥水だらけの親子連れは、清里の駅前通には似つかわしくなかったのでしょうか。
二人にとっては普通のことだったのですが。

今はこの様なワイルドな冒険(?)が許されなくなっています。
フルオープンの4WDは、自然破壊を指摘され、限られた箱庭のようなコースしか走れない。
外国にでも行けば、思いっきりワイルドに走れるのでしょうが。

今その長男は、車に関してはかなり精通している。
歩行者に対する安全性までに考慮するポリシーを持ち、性能・居住性をもよく知っている模様
かなり高級車にシフトしていますが、各車の生産会社の哲学から、販売事情も、走りの性能、ドライブテクニックの少しは知っている様子。オイル・ガソリン・タイヤに至るまで頑固に主張。
私は完全に聞き役。


昔の清里の象徴(???)だった車、自分の手で蘇らせ、庭に飾りたいのですが、諸般の事情で敷地から出してしまう予定です。
もし部品取りに使うのではなく、実走を考え引き取って頂けるなら、無償でお譲りします。
この歳になって、ワイルドな4WDの「BJ40」は、かなり恥ずかしいので。
少しは羞恥心があるつもりですから。