2013年11月23日

アイソン彗星11月23日

それは昨日のことでした。
天体写真家の中西昭雄先生が、入笠山で撮れれたアイソン彗星の写真を見せていただいたのですが、星景写真としても見事なものでした。
「私は金峰山と一緒に撮りたいのですが、金峰山の五丈岩の南に出てくるはずですよ」
「もう明日の朝がギリギリでしょうね」
「そうですよね、低すぎて、後は近日点通過後どの辺り出てくるかですね。明日の朝、美し森の頂上の手前に良い場所があるんですよ。ロケハン済みです」
「同行しましょうか」とありがたいお話。
先生の素晴らしいアイソン彗星の写真に触発されて。

夜中の3時30分ペンション発予定だったのですが、最近手にした6Dが直前にテスト撮影したら、訳の判らないサインが出たので、急遽使い慣れた5DマークⅡに変更。
他に同行者3名のお客様。

美し森の駐車場には十台近くの車あり。
が、見事に彗星の方向は曇り空。
長い時間考えたのですが
「ここまで来たら登るしかないでしょう」
やや強引だったか
それでも登り始める。
頂上の手前で場所を決めて「残念ですね、清里と野辺山の境目に出る『野辺山雲』ですね。清里の農家の人が言っています。あそこにだけでる雲で八ヶ岳から川上村方面に流れる雲らしいです。」


「この雲の中にいる筈なのですが」
5時04分53秒撮影 ISO3200 4秒露出

諦めきれず。待つこと数分金峰山の連なる稜線が見え始める。
「もうちょっとなのけど」
やがて完全に薄明に入る。

ISO感度落としシャッターを切る
中西先生が「ホラ写っている」と
同じ方向に向けているのだが私のカメラには写ってない。
確認できず。
構わず、シャッターを切る。
「プロ中のプロとアマチュアの差か」と諦め、これ以上、居ても迄も粘り、やがて下山。

自宅に戻りPCで確認。

写っている「アイソン彗星」
金峰山と彗星の星景写真としては、位置としては間違いなし。
「もう30分早く雲が切れてくれていたら」の写真です。

場所は間違えてなかったのですが、『野辺山雲』には覚悟のほどを。
美し森の頂上には我々5名だけでした。
あの雲がなければ穴場的存在でしょう。

使用機材
キヤノン5DマークⅡ・レンズシグマAPO120-300mmF2.8EXDGHSM
120mmで使用。トリミング・加工等一切なし
データー ISO500 露出4秒 F値2.8 5時32分45秒に撮影

上の写真と比較してください。
「30分前に雲が切れていたらなー」とため息の写真です。


Comment on "アイソン彗星11月23日"

"アイソン彗星11月23日"へのコメントはまだありません。